今回の2段階の回避という項目は危険運転の体験でした。公道では出来るだけしたくない危険運転の体験ですので他の教習車がいないお昼休みの時間に行います。教官や合宿生たちがお弁当を持ってがやがやしている中バイク教習の集合場所に行ってみましたが・・・しーーーんとしていて誰もいませんでした。もしや時間を間違えたのかと不安になりながら待っていると、教官が現れました。
今日のバイク教習は教官と私だけでした。しかも教習車がいない昼休みの時間ですので、なんとコースが貸し切り状態でした!
カーブで安全に曲がれる速度の限界
教官とカーブの走行を行い、速度が速いままでカーブへ進入する危険運転の体験をしました。
【1周目】30キロで減速せずにカーブを曲がる→なんとか曲がれた
【2周め】40キロで減速せずにカーブを曲がる→曲りきれずにセンターラインを超えた
【3周目】30キロでカーブの途中でブレーキで停止→なんとか停まれましたが、カーブ途中でのブレーキはスリップの可能性がありとても危険なのでやらないこと
40キロ走行でのカーブは曲りきれずにセンターラインを超えてしまいました。遠心力は速度の二乗に比例して大きくなるそうです。公道でのカーブはカーブ中にブレーキを使うことが無いように、手前での減速がとても大事だということがよくわかりました。
急な回避の判断の難しさ
30キロで直線を走り、教官が赤と白の旗を上げた瞬間に右か左へ回避または停止します。この3種類をランダムで行いました。
赤旗を上げる→左へ回避・白旗を上げる→右へ回避・両方の旗を上げる→まっすぐ進み停止
教官に「どこで旗が上がったと思いますか?」と聞かれました。教習生はほぼ全員教官が旗を上げた場所よりも先の場所だと答えるそうです。
旗が上がる→旗が上がったと認知→実際に回避行動を始める
この一連の行動ができるまで、とても時間がかかっています。判断して回避するまでの間にバイクはかなり走ってしまうという体験でした。わたしはおばさんにしては平均より短く回避行動ができたようでした。しかし公道で急な子どもの飛び出しがあった時に安全に転倒せずに回避できる自信はありません。やはり事前に(かもしれない)と予測することが大事だと感じました。
カーブの先に障害物があったらどうするか
まず教官がカーブの先の見えない場所に何かを仕掛けました。その後教習生が一人でコースを走りどうするべきか自分で判断するという課題をやりました。
カーブを走っていった先には予想通り、障害物(コーン)が置いてありました。わたしはそれをセンターライン側に避け回避しました。何が正解というわけではないそうですが、8割の教習生はセンターライン側へ避けるそうです。対向車もありますし内側に避けるほうが危なくなかったのかもしれません。
なんとなく何かがあるという予想があったので安全に回避をすることができましたが、実際の公道でいきなり障害物があったらきちんと避けれるでしょうか。転倒の危険性も伴います。
教官には、常にカーブの見えない先には何かがあるかもしれないという予測をたてて走ることが大事だと言われました。
速度40kmでの急制動
今までは速度30kmで行っていた急制動ですが、今回はじめて時速40kmでの急制動を行いました。40キロですとブレーキをかけるコーンまでの距離がものすごく近く早く感じます。また、なかなか40キロまで出せなかったり、ブレーキを早くかけてしまったりして何回かやり直しになりました。
速度を素早く上げていかなくてはいけないため、2速で42キロくらいまで引っ張り、3速へ入れたその後はアクセルを回さないで速度キープというやり方がスムーズですよ
教官にはそうアドバイスを受けました。しかしわたしは2速で40キロ以上出すことが怖くて(エンジンの音がすごい・・・)なかなか出せませんでした。なんとか3速で40キロへ達し急ブレーキ。
【前輪ブレーキ7割・後輪ブレーキ3割】いちばん安全に早く止まることができる割合だそうです。※前輪ブレーキはジワーとにぎること。そうしないとタイヤがロックしてしまいます。
【クラッチは止まる直前に切る】わたしはいつもクラッチを切るのが早いそうで、早すぎるとタイヤがロックしやすいそうです。急制動ではエンストをしても減点にならず、安全に停止位置までに止まることが目標だそうです。
教習後のフリー走行は最高
時間が少し余ったので、教官についてフリー走行を行いました。今日に限ってはコース内の信号も踏切も無視して走って良いとのことで、さらに他の教習車もいないコース貸し切りのフリー走行!とても最高でした(笑)!!しかもお天気は秋晴れ☀️。
今回とても危険な乗り物だということがよくわかった教習でしたが、このすばらしい爽快感という魅力にはまってしまう方の気持ちもよくわかった教習でした。